◆ 基礎代謝ってなんですか？

基礎代謝というのは身体を横にして、全く動かずにいても使われているエネルギーのことです。 心臓を動かして呼吸をし、体温を保つなど「生きていく上で最低限必要なエネルギー」のことを基礎代謝といいます。 そのうち３８％が筋肉によって使われます。 1日の基礎代謝は、20歳の男性で1600kcal、女性は1300kcalで年齢とともにどんどん下がります。 70代の女性では、基礎代謝は1000kcal以下に落ち込みます。

◆ お酒は飲んでも太らないってホント？

結論から言ってしまうと、ウソ。 お酒を飲んだら太ります。 アルコール分自体は身体に入ってもすべてエネルギーになってしまいますが、お酒には、米や麦などアルコール以外のものもたくさん入っています。 ですからエネルギーもあるし摂取しすぎれば当然太ります。 ただ、むしろ問題はお酒のエネルギーではなく、一緒に食べるおつまみの方にもあります。 おつまみにはフライ、唐揚げ、チーズ類など脂分の多いものが多く、お酒と一緒につい手が伸びてしまうものです。 そうなれば、どんどん太ることは間違いありません。

◆ 途中で体重が減らなくなるのはなぜ？

順調にダイエットが進んでいても3〜4週間すると、停滞期が訪れるものです。 低エネルギーの食事に身体が慣れてくることもありますが、体重が減ったことに安心して、つい食べ過ぎてしまったことが原因の場合もあるようです。 しかし、停滞期だからといってさらに減食などすると、かえってリバウンドしたりするので、焦らず同じ調子でのんびり続けることが大事です。 ストレッチを加えたり、半身浴などの方法を取り入れてみたりする方が気分転換も含めて効果的です。

◆ 基礎代謝のレベルがわかる方法は？

次の質問項目にチェックをしてみましょう。 当てはまる項目が多いほど、基礎代謝が低い体質です。 １）体温が36度以下である。 ２）ちょっと食べ過ぎたくらいですぐ太る。 ３）生理不順である。 ４）肩こり、腰痛がある。 ５）冷え性である。 ６）運動不足である。 ７）血圧が低い。 ８）疲れやすく朝だるい。 ９）あまり汗をかかない。 10）顔色が悪い。 急激な減食や単品だけを食べるようなダイエットは、身体が危険を感じてさらに基礎代謝が下がり、やせにくくなります。

◆ カロリーオフならいくら飲んでもいい？

たしかにミネラルウォーターのようなカロリーゼロのものは、いくら飲んでも太ることはありませんが、人口甘味料を使ったものは、いくらローカロリーでも飲みすぎには問題があります。 身体と舌が甘い味に慣れてしまって、より甘いものを求めるようになってしまうということが考えられるからです。 味覚というのは、想像以上に辛いものにも、甘いものにも慣れやすい感覚です。 習慣的に飲むのならば、ミネラルウォーターやウーロン茶などの方がダイエットには効果があります。

◆ 「かくれ肥満」ってどういうこと？

体重は平均、または平均を下回っているにもかかわらず、体脂肪率が適正より上回っている人のことを指します。 女性の場合は体脂肪率が３０％以上、男性の場合は２５％以上で肥満とみなされます。 自分ではそれほど太っていないと思っていても、生活習慣の乱れや運動不足から筋肉は衰え、その代わりに脂肪が蓄積されている人もいるものです。 逆に体脂肪が低ければ、体重が標準より多少重くても気にする必要はありません。

◆ 「内臓脂肪」って落ちにくいものなの？

脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪があります。 内臓脂肪とは文字通り内臓のまわりにつくものです。 内臓脂肪型の肥満は、糖尿病などの生活習慣病を招きやすく、体型としてはおなか回りが太い、いわゆる「リンゴ型肥満」です。 内臓脂肪を計測できる体重計がありますので、気になる人は利用しましょう。 皮下脂肪が定期預金にたとえられる一方、内臓脂肪は普通預金といわれ、内臓脂肪の方がたまりやすいけれど減りやすい脂肪です。 健康的なダイエットをしていけば早めに落ちていくはずです。

◆ 塩で太るってホントですか？

塩のカロリーはほとんどゼロです。 これで太ることはありえませんが味付けが濃いと、ご飯が増えて食べ過ぎにつながるということはあります。 塩だけではなくソースや醤油など、味の濃い調味料は使い過ぎず薄味に慣れましょう。 また、塩分に含まれるナトリウムは細胞内に入ると水分を吸着して、細胞内に抱え込む水分量が増えてしまいます。 これによって、身体がむくみやすくなり体重も増加するということはあります。 素材の味を薄味で楽しみましょう。

◆ 「腹持ちがいい」ってどういうこと？

食べたものがすっかり消化されるまでの時間は糖質で２時間、タンパク質が４時間、脂質は６時間かかります。 うどんやおかゆだけ、といった糖質だけの食事では、「すぐお腹がすいてしまう」「腹持ちが悪い」というのは、こういう理由によります。 油っぽいものを食べて「なんだかいつまでたっても胃がもたれて」というのは、油分の消化が遅いからなのです。 ですから、ダイエットの時は適度の油を料理などに使って、「腹持ち」をよくする工夫をするのも賢い方法といえるでしょう。

◆ 「リンゴ型肥満」「洋ナシ型肥満」って？

主に、お腹が出たタイプの肥満をリンゴ型肥満といい、太ももやヒップの回りに脂肪がついてくるのを洋ナシ型肥満といいます。 ウエスト（おへその周り）÷ヒップ（１番太いところ）男性で１.０以上、女性で０.８以上あったらこれはリンゴ型肥満。 どちらかといったら身体に悪いのはリンゴ型肥満のほうです。 もともと女性は身体のつくりが洋ナシ型の体型になりやすくなっていますから、洋ナシ型だからといって、女性はあまり無理なダイエットをする必要はないとされています。

◆ 禁煙すると太るのはなぜ？

タバコを吸うと胃が急激に収縮を始めて、消化が十分でない状態で食べたものが小腸へと送られてしまいます。 その結果、三大エネルギー源の糖質、脂質、タンパク質の吸収が低下するので、太りにくくなります。 一方、禁煙すると通常の消化に戻るので、太りやすくなったと感じるのです。 だからといって、喫煙がダイエットに有効かというと、身体に必要な栄養素が行き渡りにくいのは、結果的に代謝が悪くやせにくい体質を作ります。

◆ 部分やせってほんとにできるの？

部分やせ、というのは基本的には不可能です。 ただ体脂肪は上半身のほうが落ちやすいので、身体の中心に近い脂肪の方が落ちやすく、ふくらはぎなどはやせにくい、ということはあるようです。 一方、あとからついた余分な脂肪は先に落ちる傾向があるので、「わ！ウエスト太くなってた！」と気づいてすぐに気をつければ、ついたばかりのウエストから細くなる傾向があります。 集中的に筋肉を鍛え、その部分を引き締める、ということはもちろん可能ですから、パーツ別のエクササイズも効果はあります。

◆ 体脂肪率ってどんなものですか？

体脂肪はどのくらいが適正なのでしょうか。 女性の場合、３０歳未満は１７〜２４％、３０歳以上で２０〜２７％までが健康体とされ、３０％を超すと肥満となります。 男性の場合、３０歳未満で１４〜２０％、３０際以上で１７〜２３％が健康体、２５％以上だと肥満です。 体脂肪計のついた体重計が手軽に手に入るようになりましたから、ダイエットをするならぜひ最初に手に入れたいグッズといえるでしょう。 誤った健康法で体重だけが減り脂肪が減っていないかがすぐにわかります。

◆ 毎日１万歩歩いているのにやせない！

エネルギーの消費は歩き方によります。 ゆっくり歩く１歩と、掃除をしながらの１歩、大急ぎで歩く１歩、これは同じ１歩でも大きく違います。 １歩の歩幅が６０cm程度とすると、１万歩で約６ｋｍ。 時間にすると１時間から１時間半です。 散歩ならば100Ｋcal前後、早足ならば200〜300kcalが消費されることになります。 歩数だけに頼るのではなく、通勤は早足にして効率よく歩きましょう。 消費エネルギーが表示される万歩計を持つとよいでしょう。

◆ ウエストを締めておくと細くなる？

きついガードルやスカートなどをはき続けていると、たしかに苦しくて食べ過ぎを防止することになりますが、これではあまりにも無理があります。 むしろ血行が悪くなることによって、脂肪が燃えにくくなったり、内臓の締め付けすぎで消化吸収が悪くなり、動きにくくなってかえって運動不足になるなど、ダイエットには悪影響のほうが多いのです。 無理に締め付けると脇腹の肉がはみ出たり、服に不自然なシワが出たりして、かえって太って見えます。 身体に合った服で気持ちよくダイエットしましょう。

◆ ベジタリアンになればやせますか？

野菜だけ食べていればもちろんやせるでしょう。 しかし、やみくもに始めても絶対に長続きしません。 ベジタリアンは、タンパク質の不足を防ぐために大豆を使った食材を多くとる工夫をするなど、エネルギーや栄養に対するきちんとした知識も要求されます。 「菜食主義」は「主義」と言われるほどのものですから、「夏までに２�sやせたい」というようなダイエットには向きません。 一時的なものでは、かえってストレスがたまりリバウンドを招く可能性のほうが大きいのです。

◆ 減食しているのに体重が減らない！

そういう場合はたぶん、同じ時間で測っていないのではないでしょうか。 体重は１日の中でも変動しています。 朝起きてトイレに行ったあと下着で測る、さらに夜眠る直前にも下着になって測る、というようにキチンと比較ができるよう、同じ服装と同じ時間をキープして毎日測ることです。 トイレの前と後でも、身体に入っていたものが排出されるのですから、ぜんぜん違うのは当然なのです。 生理まえには水分がたまりやすく、体重が多少増える人もいますが、生理が始まればもどります。